NPO法人 仕訳処理ハンドブック
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1141.流動負債―⑳短期借入金―72.役員から1年以内返済予定の借入れを行った事 例理事長から事業活動に使用する目的で、3か月後に返済する契約により現金500,000円を借り入れた。仕 訳(借)現金 500,000 (貸)役員借入金 500,000解 説運転資金や設備投資などの目的で金銭を借りる場合は、返済義務が生じることから負債として借入金勘定を用います。借入金勘定は事業年度末から返済期限が1年以内であれば短期借入金勘定を、1年超の場合は長期借入金勘定を使用します。役員・従業員等からの借入金は、財務諸表等規則(50、53)でその金額が負債および純資産の合計額の100分の5を超える場合には役員借入金等と表示することとしているため、本事例もこれを参考としています。なお、借入金の増減の内訳は注記することになります。役員との取引もその取引内容を注記しますが、重要性が乏しい場合は注記不要です。○消費税金銭の借入は、利子を対価とする金銭の貸付け(借入)等に該当し、課税取引ではありません。また通常の借入金は特定収入以外の収入となります。根拠条文等NPO法人会計基準31、注解23、Q&A31-1、消法6①、消法別表1三、 消令10①、75①一、消基通6-3-1(1)2負債の部
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