〈入門〉建設業会計の基礎知識
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損益計算書(P/L)収 益(売上)-=費 用(仕入代)利 益流動負債と長期借入金、退職給付引当金などの固定負債とに区分されます。③「資本(純資産)」…資産と負債の差額は、「資本(純資産)」と呼ばれます。これは、企業の自己資本であり、株式会社であれば株主資本というべきものです。企業活動の「元手(もとで)」と理解することも大切です。⑵損益計算書(P/L)企業におけるある一定期間の頑張ってきた結果としての仕事の成果のことを「経営成績」といい、これを報告書の形式で表した書類が「損益計算書」です。損益計算書のイメージは「会社の成績表」です。損益計算書は英語でProfitandLossStatementというので、その頭文字をとって「P/L」と略称されることがあります。損益計算書は、次の図のように「収益」と「費用」という2つの項目によって構成されますが、2つの差額である「利益(あるいは損失)」が計算の結果として表示されなければなりません。①「収益」…企業活動の成果として得た対価で、次の費用を回収する財源でもあります。前述の資本(元手)を増やす源泉ともいえます。収益の代表は「売上(売上高)」です。②「費用」…収益を得るために必要な支出です。元手を減らす原因でもありますが、その金額以上に収益を獲得する必要があります。第1部企業経営で求められる“質”の高い会計情報とは8

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