改訂増補 予算会計
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目的当期実績予想の損益計算書(例:売上高)をどのように作成するのか、それが予算編成方針とどのように結びついているのかを理解します。作業手順手順1「当期実績予想:残高試算表」の「12月末残高」欄に12月の会計帳簿の残高試算表の「売上高」の実績数値…を記入する(円単位)。手順2販売部門の受注・納品予定データを収集して、「当期実績予想:残高試算表」の翌1月から3月の売上高の実績予想合計値を「1~3月予想」欄の貸方…へ記入する(円単位)。手順3「+=」の計算結果を「当期実績予想:残高試算表」の「実績予想残高」欄に記入する(円単位)。手順4の値を表示単位未満切捨て処理し、当該表示単位の数値…を「当期実績予想:損益計算書」の「売上高」欄へ記入する。手順5「当期実績予想:損益計算書」の「(実績予想:売上高-売上高予算数値)÷売上高予算数値×100%=売上高予算差異率…」を計算する。手順6の値を「予算編成方針」の「当期実績の概況と課題」の数値欄へ記入する。手順7の値を「予算編成方針」の「当期実績の概況と課題」の比率欄へ記入する。手順8「当期実績予想:貸借対照表」の未払消費税等を算定するために、「当期実績予想:消費税等計画書」の仮受消費税等を計算・記入する。当期実績予想:売上高×消費税率=仮受消費税等…チェックポイント予実差異の原因は(1)「予算設定に起因するもの」と(2)「実績に起因するもの」とに区分し、(2)はさらに(2―1)「次期に影響を及ぼすもの」と(2―2)「次期に影響を及ぼさないもの」に区分します。上記の(1)と(2―1)を次期予算編成方針へ反映させます。予実差異の原因(1)予算設定に起因するもの(2)実績に起因するもの(2―1)次期に影響を及ぼすもの(2―2)次期に影響を及ぼさないもの当期の実績予想を予算作成基準に準拠して合理的に予測します。作成日(修正日)、作成責任者、承認者を明確化します。実績予想の根拠資料を整備します。STEP1~4「当期実績予想:損益計算書」「予算編成方針」の作成プロセス(例:売上高)6第部基礎編
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