働き方改革の理論と実践
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66…第Ⅰ部 若年社員の定着を図るマネジメント理論編 たとえば、原価管理表を前にしながら「○○比率が高くなっているが、原因は何だと思う?」「△△費用が、実行予算からオーバーしているけれど、どうするのかな?」「工程が伸びているが、どうしたらいいと思う?」という拡大質問をすると、上司が考えてもいなかった現場の状況と解決策が浮かび上がったりするのです。 建設業の現場は、本社から離れたところにあるので、上司が現場の状況を把握できるとは限りません。したがって、上司が最も適切な解決策を知っているとは限らないのです。拡大質問(Why、What、Where、When、Who、How) ・相手が自由に答えられる質問 「たとえば、どんな問題解決策がありますか?」限定質問 ・「YES/NO」で応えられる質問 「これは問題解決になりますか?」肯定的・未来質問「次に、どうすれば、できると考えますか?」否定的・過去質問「なぜ、失敗したのですか?」図表Ⅰ-11 質問の種類
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